石のまち 糸魚川

石のまちプロジェクト始動しました。

世界最古のヒスイ文化発祥の地、糸魚川市

「石のまち」をテーマにしたプロジェクト始動 !

石のまち」特別ツアーも特設サイトにて募集中!


糸魚川市は、平成28年の大火(※)から3年を迎える令和元年の本日7月8日、フォッサマグナミュージアム(糸魚川市大字一ノ宮1313)で、糸魚川で生み出される「石」をテーマに、まち全体のブランド化と市民の誇りや愛着形成を目的としたプロジェクトの開始を発表しました。

◆「石のまち」としての魅力を市民と一体となって広めたい

会見冒頭に、市長の米田徹が挨拶。「糸魚川市は非常に豊かな自然に恵まれた都市。この自然資源を活かして、交流人口および関係人口の拡大、定住・移住政策の充実を図りたい。そのための肝となるのが、「石のまち」として独自の地位を築くこと。糸魚川の河川には、ヒスイをはじめとする美しい石、ユニークな石が多く存在するので、そのことを多くの人に知ってもらうことが大切だと考えている」と述べました。

また、今回のプロジェクトは市民参加型であることも大きな特徴。市民と一体となって取り組む狙いについては、「行政だけでは限界があるので、市民のみなさんにも一緒になって盛り上げてほしい。どんな石でも磨けば光るもの。みんなの手で、じっくりと時間をかけて糸魚川の明るい未来を創っていきたい」と石の可能性を示唆しました。

糸魚川市全体のチームワークを高めるために結成された、官民連携組織「チーム糸魚川」副代表の猪又史博氏は、「古くからこの地域の生活に根差している“石”は、市民がもっとも関わりやすい題材。30年後も持続可能な街をつくるためにも、市民一人ひとりが誇りを持って取り組めるプロジェクトにしたい」と決意を表明しました。

さらに、フォッサマグナミュージアム学芸員の小河原孝彦氏は、「糸魚川のヒスイは縄文時代から宝石として利用されてきた。世界最古のヒスイ文化は、糸魚川に暮らしていた縄文人が作ったもの。市内の小滝川ヒスイ峡では今でも、数メートルにおよぶヒスイの原石を見ることができるし、海岸では色とりどりの石を拾えるので、多くの人に石の魅力を五感で体感してほしい」とアピールしました。

◆ひとつの石との出逢いをきっかけに糸魚川市への興味を深めてほしい

2017年にスタートした定量調査の結果、昨今は石に関心がある女性が多く、石目的で糸魚川市を訪れる観光客も多いと判明したのと同時に、市民の石に対する想いも強いことから、「石のまち」をテーマにスタートした同プロジェクト。

さらに、石をはじめとした糸魚川の資産に関心を持つのは女性が大半だったことから、「女性視点で、ひとつの石との出逢いをきっかけに糸魚川のことを深く知ってもらえるブランディングを進めたい」と考え、三愛旅行社とタッグを組み、糸魚川の石の魅力に触れられる「石のまち」特別ツアーも企画しました。特別ツアーは、東京駅から北陸新幹線で片道約2時間というアクセスを生かした日帰りプランと、ゆっくりと石の魅力を満喫いただける1泊2日プランの2つのプランを用意。現在、「石のまち」特設サイト(http://ishinomachi.com)にて参加者を募集中です。(ツアーは9月より催行予定)

ツアーで体験いただけるものとしては、能生白山神社と連携した「お守り」や、洋菓子店・フェルエッグのお菓子、道の駅マリンドリーム能生の「海鮮丼」、日本料理・鶴来家の「スペシャルメニュー」などをご用意。地域に根差した企業や団体等と協同企画、開発した商品やプランを積極的に展開する予定です。

こうした「石」にまつわるさまざまな取り組みを展開することで、糸魚川市の魅力をより多くの来訪者に体感いただけるよう、市の活性化を目指します。

「石のまち」プロジェクト、特別ツアーの詳細はこちらから

※糸魚川市駅北大火:平成28年12月22日(木)10時20分ごろに発生し、翌23日(金)16時30分の鎮火に至るまでの約30時間続いた大規模火災。冬場としては珍しいフェーン現象で乾燥した南からの強風にあおられ、消失範囲は約40,000平方メートル、火元から約300メートル離れた日本海沿岸まで燃え広がり、火災としては初めて被災者生活再建支援法(風害による)を適用された。

左から、(一社)糸魚川青年会議所理事長 保坂真一郎 氏、まちづくりらぼ 矢島好美 氏、糸魚川地域振興局長 八木威 氏、(株)三愛旅行社代表取締役社長 片山良博 氏、 糸魚川市長 米田徹、フォッサマグナミュージアム学芸員 小河原孝彦、チーム糸魚川副代表 猪又史博 氏、道の駅「マリンドリーム能生」本部長 清水靖博 氏、(一社)糸魚川市観光協会長 尾崎毅 氏
「石のまち」をテーマにしたプロジェクト発表会 市長登壇時