糸魚川のさまざまな石たち。気になる石を探してみよう。
糸魚川を代表する国石ヒスイ。細かいひすい輝石の結晶が集まってできた岩石で、色は白・灰・緑・薄紫・青・黒などがあり、縄文時代から石器を作るハンマーや宝石として利用されてきた。
粘り気の強いマグマが地表でかたまってできた岩石。マグマが流れた紋様が石に残ることから名付けられた。鉄さびによって褐色のきれいな模様ができることも。
弱い粘り気のマグマが地表でかたまってできた岩石。アンデス山脈によくあるためアンデス(安)の山の岩石と語呂合わせで名付けられた。
粘り気のないマグマが地表でかたまってできた岩石。富士山やハワイ島、伊豆大島などはこの石からできている。白い部分はガスが抜けた穴をうめた石英や沸石。
粘り気の強いマグマが地下の浅いところでかたまった岩石。石英の結晶が石に含まれていることから名付けられた。鉄さびによって褐色のきれいな模様ができることも。
弱い粘り気のマグマが地下の浅いところでかたまった岩石。石英(透明の粒)や長石(白い粒)、角閃石(黒い粒)などの結晶が特徴。
地下の深いところでマグマがかたまってできた岩石。ごま塩のような白黒の鉱物を含むことが特徴。墓石や国会議事堂などの建材として利用されている。
しま模様のある半透明の石英。糸魚川では乳白色や飴色のきれいなめのうが産出され、加工し販売されることも。
砂利がかたまってできた岩石で、砂利のことを礫と呼ぶ。糸魚川の礫岩は、約2億年前の恐竜がいた時代(中生代ジュラ紀)の海に堆積したものがあり、珍しい化石を含むことも。
砂がかたまってできた岩石。糸魚川の砂岩は、約2億年前の中生代ジュラ紀の浅い海や湖に堆積したものがあり、化石を含むことも。
泥が固まってできた石。糸魚川には約2億年前の恐竜がいた時代(ジュラ紀)の泥岩もあり、貝・アンモナイト・植物化石などが見つかることがある。
恐竜が誕生する前の時代、約2億6千万年前の海の中にいた放散虫(ほうさんちゅう)という小さな生き物の死がいがかたまった化石。ほとんど石英からできている。
恐竜が誕生する前の時代、約3億年前(石炭紀~ペルム紀)の熱帯の海にあったサンゴ礁がかたまったもの。セメントや肥料の材料として採掘される。
海底火山が噴火したときに噴出した溶岩や火山灰などが熱や圧力を受けてできた暗い緑色の岩石。日本海側でよく見られる。
手でさわるとスベスベしている暗い緑色をした岩石。かんらん岩という岩石が変化したもので、磁鉄鉱を含み磁石につく。
透閃石という角閃石の一種からなる岩石。鉄が少ないものは白く、鉄が多いのものは緑色に。粒の細かいものは軟玉(ネフライト)という宝石。
地下深くに岩石が沈み込んでいき、高い圧力と温度で、しま状の構造ができた石。それがしま模様の面ではげるとこのようになる。
二酸化ケイ素からなる鉱物。石英の結晶が水晶。白、灰、黒、緑、赤、青、桃などさまざまな色のものがある。
ヒスイとまちがえて化かされるので『キツネ石』と糸魚川で呼ばれている。緑色の部分はニッケルをふくむ石英で、良質なものはクリソプレースという宝石にもなる。